仕事や業務の中で、関係性が明確なケース(本稿の「1=東京」のような場合です)において特定の数値等が入力された場合に定まった結果を導きたいケースがあります。
このようなケースで表を見ながら手打ちをしていたりした場合に、何とか効率化できないかを考えることになります。
このような場合に使用するのが「検索」系の関数になります。
VLOOKUP関数は検索したい値と、データペースを突合する際に要となる関数になります。表入力の効率化を図ったり、特定の値から関連する違う値を取り出したりするうえで大事な関数になります。
検索対象となる表が「縦型」であれば「VLOOKUP関数」を、「横型」であれば「HLOOKUP関数」を使うことになります。
VLOOKUP(ブイ・ルックアップ)関数について
【書式】
VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])
VLOOKUP関数は、検索対象の値を縦方向に検索し、検索値から指定された列番目のデータに対応する値を表示する関数です。
【使用方法】
LOOKUP関数の中で最初にマスターしたい関数です。注意すべき点は下記のとおりてです。
①範囲で指定する表(データ)を絶対参照で範囲指定をすることです。相対参照で指定すると、関数をコピーする際に、参照先の表の位置がずれて、結果としてエラーとなってしまうからです。
②次に指定する範囲となる表は、検索値となるデータを左側の列としてレイアウトし、検索値の右側に検索したい項目をレイアウトすることです。
![](https://largent-hanashi.com/wp-content/uploads/2022/06/220527_08_01LOOKUPの世界-800x439.png)
NO | 指定セル | 内容 | |
① | 検索値 | C12 | 右上の表の1,2,3,4と一致するものがないか調べる対象を示しています。ここでは「1」を調べています。入力された「営業所コード」から「営業所」を抽出しようとしています。 |
② | 範囲 | $K$3:$L$6 | 「営業所」を抽出するための表を指定しています。この表は指定された左端のデータと一致する場合にデータの抽出を行います。VLOOKUP関数は左端にあるデータと突合を行ないます。 |
③ | 列番号 | 2 | 突合できた場合に指定しただけ右にあるデータを返します。スタートの1列目を「1」として順にカウントした列目となります。 |
④l | 検索の型 | FALSE | 検索の型は指定しなくても大丈夫です。指定しない場合は近似値と突合され「FALSE」または「0」を指定すると完全一致の場合に抽出します。 |
HLOOKUP(エイチ・ルックアップ)関数について
【書式】
HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, [検索の型])
HLOOKUPは、検索対象の値を横方向に検索し、検索値から指定された列番目のデータに対応する値を表示する関数です。データの配列は下記のように「横」に配列されることになります。
【使用方法】
VLOOKUP関数が縦に並んだ表のデータから抽出するのに対し、HLOOKUP関数は横に並んだ表からデータを抽出する場合に使用します。
![](https://largent-hanashi.com/wp-content/uploads/2022/06/220527_08_02LOOKUPの世界-1-800x320.png)
NO | 項目 | 指定セル | 内容 |
① | 検索値 | E12 | 右上の表の1,2,3,4と一致するものがないか調べる対象を示しています。ここでは「1」を調べています。入力された「コード」から「商品」を抽出しようとしています。 |
② | 範囲 | $O$3:$Q$4 | 「商品」を抽出するための表を指定しています。この表は指定された上端のデータと一致する場合にデータの抽出を行います。HLOOKUP関数は上端にあるデータと突合を行ないます。 |
③ | 行番号 | 2 | 突合できた場合に指定しただけ下にあるデータを返します。スタートの1行目を「1」として順にカウントした列目となります。 |
④l | 検索の型 | FALSE | 検索の型は指定しなくても大丈夫です。指定しない場合は近似値と突合され「FALSE」または「0」を指定すると完全一致の場合に抽出します。 |
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