COUNT(カウント)の世界

エクセル(EXCEL)事始
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COUNTとSUMについて

「COUNT」はデータの個数(正確にはセルの数)を集約する関数になります。一方「「SUM」は「SUMの世界」で触れたとおりセル内の数字を集約(合計)する関数になります。具体的には下記のとおりです。

COUNT(カウント)について

【機能】
COUNT関数は、数値を含むセルの個数を数えます。
【書式】
COUNT(値 1, [値 2], …)
上図のように範囲で「値1」を指定したり、離れたセルを「,(カンマ)」で区切る方法もあります。
【使う場面】
統計においてデータの個数を調べます。例えば「◯」「✖️」「△」のように、記録された文字の個数を知りたい時に使うと役に立ちます。

COUNTAについて

【機能】
COUNTA (カウントエー)関数は、指定した範囲に含まれる空白ではないセルの個数を数えます。
【書式】
COUNTA(値 1, [値 2], …)
【使う場面】
関数の使い方によっては、関数の結果でスペースを表示(見た目が空白)したりすることがあります。検証のために何か入っているセルの数を調べることが出来ます。このように空白でないセルの数を数えたい場合には、数値も文字列も含めて、空白でないセルの数を数えます。 そんな時には、COUNTA関数を使います。
※COUNTA 関数は、エラー値や空の文字列 (“”) を含め、すべての種類のデータを含むセルが計算の対象となります。半角スペースや全角スペースが入力されている場合もカウントの対象になります。

COUNTBRANK(カウントブランク)について

【機能】
COUNTBRANK関数は指定した範囲の空のセルの個数をカウントします。
【書式】
COUNTBLANK(範囲)
※空白文字列 (“”) を返す数式が入力されているセルも計算の対象となります。 ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となりません。
【使う場面】
COUNTBLANK関数を使って、空白のセルの数を数えることができます。一覧の中から空白のセルを探す関数なので、「スペース」キーなどでスペースが入っていたり、IF関数などで非表示の値が入っているときなどはカウントされません。

COUNTIF(カウントイフ)について

【機能】
COUNTIF 関数 (統計関数の 1 つ) は、1 つの検索条件に一致するセルの個数を返します。
【書式】
COUNTIF(条件範囲 , 検索条件 )
【使う場面】
COUNTIF関数は次のように使えます。
• 「〇の数」をカウントする
• 「4月1日以降誕生日の人数」を数える
• 「9:00より前に退社した人」をカウントする
条件値は「部署名」や「○」といった文字列や「4月1日以降」「9:00以前」といった場合は日付や時刻になります。
このように、カウントイフ関数は様々な形の条件でカウントすることができます。
文字列の指定方法について
【範囲を指定する】
「B4:B12」は連続したセルを指定しています。
【個々のセルを指定する】
「B4,B6,B8」のように「,(カンマ)」で区切って個々のセルを指定することが出来ます。

COUNTIFS(カウントイフス)について

【機能】
COUNTIFS 関数は、複数の範囲のセルに条件を適用して、すべての条件が満たされたセル個数をカウントします。
【書式】
COUNTIFS (条件範囲 1, 検索条件 1, [条件範囲 2, 検索条件 2],…)
【使う場面】
COUNTIF関数は「1つのみ」の条件指定ですが、COUNTIFS関数は「複数」の条件指定が可能です。あるデータを集計する際に、複数の条件を指定してセル個数を数えることができるのです。

【集約の対象】【数式】【説明】
日付の入ったセル数=COUNT(B4:B12)「B4:B12」の範囲でデータの入ったセル数をカウントしています。
日付のないセル数=COUNTBLANK(B4:B12)「B4:B12」の範囲でデータの入っていないセル数をカウントしています。
個数の入ったセル数=COUNTA(F4:F12)「F4:F12」の範囲で空白ではないセル数をカウントしています。
エアコンのセル数=COUNTIF(D4:D12,”エアコン”)「D4:D12」の範囲で「エアコン」の入ったセル数をカウントしています。
「東京」で「エアコン」=COUNTIFS(C4:C12,”東京”,D4:D12,”エアコン”)「C4:C12」の範囲で「東京」で「エアコン」が売れたセル数をカウントしています。

ToDoリストを作り、COUNTAで登録した「やる事」の個数を調べ、COUNTIF関数を使って「済」の個数を調べ、進捗率を出したりすることが出来ます。

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