表を使いやすく、見やすくする「グループ化」

エクセル(EXCEL)事始

各種統計を表形式でまとめた場合に比較する対象となるデータを隣り合わせて確認したい場合があります。そのような場合に便利なのが、グループ化です。列や行をグループ化することにより、離れた位置にある数値と数値を横に並べたり、上下に置いたりして比較をすることが出来ます。

エクセル(Excel)は、各種の数値を集約したり、まとめたりする機能が持ち味であり、その結果を用いて、分析したり、因果関係を発見することが出来ます。

グループ化を活用してデータ解析や分析に利用しましょう。自分にとって見やすく、分かりやすいグループ化を行なうことにより、今まで印刷して蛍光ペンでマーカーしていた作業が、画面上で一目で比較することが出来るようになり、業務の生産性が大きく上昇することになります。

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「列」をグループ化する

①グループ化したい「列」を選択します。Cの部分を左クリックしEまで左クリックしたままドラッグします。
②「グループ化」をクリックします。
これでグループ化の設定がされます。

グーループ化後

グループ化の設定をすると、下記の表示がされます。これは「B列~E列」がグループ化されていることを示しています。グループ化された列を折りたたむための「-」のマークか表示されています。この「-」をクリックすることにより、余分な数値が隠されて、見たい数値のみが表示されることになります。

グループ化を複数設定する

たたんで見ると便利と思える列を、各々指定して同じ手順でグループ化を行います。指定した列単位でグループ化がされます。

グループ化した列を畳んでみる。

左から右に順に全ての「-」をクリックします(順番がある訳ではありません。任意の順でクリックしてください。一部のみをクリックして、たたむ列を指定することも出来ます)
「商品の集計別」に表示され比較しやすくなります。
本ケースでは3商品しかありませんでしたが、販売拠点が多く、商品数が多い場合には、比較しやすい表を作成することが出来ます。
また見やすい表への加工を求められた場合にも簡単な操作で対応することができます。思いつきで指示を出すタイプの上司からの対策として、あらかじめ設定しておくのも良いかもしれません。

「列」のグループ化

「行」と同じように「列」でも「グループ化」が出来ます。こちらも縦の数字で小計を出している場合に、小計単位での数値比較等に使用できます。

「列」のグループを折りたたむ

「列のグルーブ化後」に作成された「-」をクリックし、折りたたむと「四半期単位」の推移が表示されます。これにより「四半期単位」の集約データが表示されます。

「行」と「列」を折りたたむ

グループ化された「行」と「列」を同時に折りたたむと、「商品別の四半期単位」の推移をコンパクトにまとめた表が表示されます。

このように「グルーブ化」をすることにより、縦横に大きな表も任意の区分でまとめて、コンパクトに見やすくし、分析に役立てることが出来ます。

また「+」マークをクリックすると折りたたんだ部分を元に戻して、伸張することができます。

なおグループ化は複数行や複数列を重ねて設定することも出来ます。上記の表では「エアコン」と「パソコン」だけを比較したいニーズがあれば、この2商品のみを表示するたたみ方をするグループ化も可能です。

また、これらの機能を使うことにより、計算ミス(関数の設定誤り)を発見しやすくする効果があります。統計上「こうあらねばならない」部分にフォーカスすることにより、ミスが発見しやすくなります。数字で処理された内容は、説得力があるため、場合によっては、誤った数字が一人歩きしてしまうことを避けるためにも、多角的ち数字を見る癖をつけましょう。

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