祝日を反映するスケジュール表を作ってみる

エクセル(EXCEL)事始・事例研究

EXCEL(エクセル)でスケジュールを作る場合に、平日のみ勤務の場合は、「土曜」「日曜」「祝日」を表示したいケースがあります。

広告

【スケジュール表を作ってみる】

ここではスケジュール表を作る過程を見ながら、必要な内容を確認して行きます。ここでは下記のレイアウトにしたがって、必要な要素を追加していきます。

・日付の表示
「4月1日」と「4月2日」が表示2つのセルを合わせて選択し、右下部分にポインターを合わせて黒十字の形にし、左クリックのまま下にドラッグすると連続した日付が表示されます。これは「1,2」などでも同じことが出来ます。

・曜日の表示
最初に簡単に「曜日」を表示する方法を説明します。
①曜日を出したい列に日付を参照する式(=A3)を入力し、下の行にコピーをします。
②右クリックでメニューを表示し、「セルの書式設定」から「ユーザー設定」を選び「種類」欄に「aaa」を入力します。
下記のように「日曜」が表示されています。

ただ、これでは「祝日」の表示ができません。
そこで祝日を表示できるように、曜日の表示方法を変更します。ここでは関数を使って「文字」で表示する方法を説明します。ちなみに上記の方法は「日付」を「日」曜として表示しています。

上図では曜日を「火」曜の文字として表示しています。「日」と「火」の位置に注目してください。
「日」はセルの右端。「火」はセルの左端。に表示されています。エクセルでは、数字系は右端に表示され、左橋は文字系の表示位置が初期設定となります(設定で位置は自由に変えられます)

【TEXT関数とは下記のとおりです】
=TEXT(書式設定する値, “適用する表示形式コード”)
今回の関数では「A7」の位置にある値(日付)を「曜日」(aaa)で表示しろ、という関数です。TEXT関数は様々な局面で使用できます。

「祝日」の表示について

次に「祝日」の表示についてです。

「土」「日」は「TEXT関数」を使って表示していますが、これだけでは「祝日」の表示がされないため、スケジュール表としては物足りないものとなります。

それでは「祝日のデータ」の取り込みについてです。
内閣府のホームページに「国民の祝日について」(リンクあり)を記載しているページがあります。このページから、国民の祝日のデータをCSV形式でデータダウンロードすることが出来ます。

表の下にCSV形式のデータをダウンロードする部分があります。

CSV形式とは

CSV形式ファイルと「Comma Separated Value(カンマ(,)で区切った値)」の頭文字をとったテキストファイルの形式です。テキストファイルということを理解しておくのことが大事です。エクセルに限らず様々なアプリ間でデータをやりとりするのに使われます。

【CSVの加工】

CSVのダウンロード方法

1955年の祝日からデータがダウンロードされます(2022年現在)

必要なデータのみに絞って使用してください。ダウンロードしたデータはエクセルの別シートに貼り付けます。
祝日のデータはVLOOKUP関数を利用してスケジュール表に祝日データを反映させる関数を設定します。ここでは祝日の存在する5月3日に設定をします。
エクセルの「数式」タブ→「検索/行列」→「VLOOKUP関数」と選択し、数式設定のダイアログボックスを表示します。
①「検索値」に「対象となる日付のセル(5月3日)」を指定します。
②「範囲」に「検索対象となる表を指定します(「祝日データ」シートの「祝日の表全て」を絶対参照で指定します。
③「列番号」には「検索値」が一致した場合に何列目の値を表示するかを指定します。
④「検索方法」は完全一致の「false」を指定します。ここでは「0(ゼロ)」を指定する方法もあります。この指定をしない場合は、最も近い値の結果が表示されますので注意が必要です。一般的にはキチンとした意図がない場合は完全一致で指定しましょう。

IF関数とISERROR関数にVLOOKUP関数と組み合わせて「土」「日」「祝」の表示を行う

最初に「VLOOKUP($A5,祝日データ!$A$2:$C$17,3,FALSE)」で祝日の検索が可能かを「ISERROR関数」で調べます。「=EROOR」はエラーであるかを調べる関数です。
「エラーでなかった」場合には祝日を検索します。一方「エラー」の場合には「TEXT($A5,”aaa”),」で「曜日」の表示をします。
関数が完成したら上や下のセルにコピーします、

祝日の場合は「祝」が表示され、それ以外は「曜日」を指定します。

「時間」の書式設定をする
該当のセルで右クリックし「セルの書式設定」→「表示形式」タブ→「時刻」→「該当の表示を選択」し「OK」をクリック。
設定したセルをコピーし必要なセルにペーストしておきます。

「10:」と入力しEnterで「10:00」と入力されます。

コメント